コルツァカップを経験して【シンビアス】

                      シンビアス 永井淳一

僕らのチーム「シンビアス」の中には、仕事とフットサル練習を両立している選手が3人いました。そして、練習にはほとんど参加せずコルツァカップ当日だけ参加した人も3人いました。

普段の練習も殺風景なものでした。何しろ3人くらいしか練習に来ないからです。

そして私(筆者)の背番号は「3」。全て「3」でそろっているのに、結果は4位でした。(泣)

まあ冗談はともかくとして、今回参加した6チームの中で「エスパシオ」と「ACルナ」が際立って強かったと思いました。これらのチームの理念は「勝ち抜くこと」ではないでしょうか。逆にその他4チームのそれはフットサルを純粋に「楽しみたい」と思っていたのではないでしょうか。そのように感じました。

しかし、後者のチームの全員がその理念を貫いていたかというと嘘になります。中には「勝ち」にこだわる人もいたでしょう。チーム全体で理念を確認して大会に臨んだチームは少数派かもしれません。だから、次の大会からはアドバンスとビギナーに分け、アドバンスとは「真剣勝負の場」、ビギナーは「楽しむ場」という風にテーマをつくってみたらどうかと提案します。

あるチームでは2軍、3軍もあって、試合に出たかったのに出られない人が大勢いたと聞いています。そういうチームは2つ、3つに分けエントリーし、会場に来たみんなが試合を体感できるようにすべきではないかと思うのです。

フットサルの裾野を広げ、プレーを通してみんなで元気になることを目標にすえるためにも。

次に、試合を見ていて残念だなと思ったことを記しておきたいと思います。それは故意にファウルをしたわけではないのに、ベンチのメンバーから“野次”が飛んでいたことです。特に僕らのチームは正式なルールも正確には理解できないまま出場した選手がほとんどです。そうした過度な温度差、実力差を避けるためにもグループ分けは必要だと思いました。

コルツァカップのポスターにはこんなキャッチフレーズが載っていました。「試合の後に咲く気持ち」、野次や強者が弱者をからかうような言動が出るような試合後の気持ちなどたかが知れています。「出なきゃ良かった、もう出たくない」。精神障害者を元気にするどころか逆効果になってしまいます。

僕は今回1回ファウルをしてしまいましたが、試合後の握手をの時、相手チームのキャプテンに「ファウルしてしまってすみません」と謝罪しました。

そうしたら、そのキャプテンも僕らのチームの一人に何か危険なプレーをしたのか謝っていました。

こうした、相手を思いやる一言が出るかどうかでも「咲く気持ち」は変わってきます。ラグビー用語の「ノーサイド」のように、試合後は敵味方の分け隔てなく一緒に笑えたらいいなと思いました。

                            以上

シンビアス