オープンリーグ2019参加レポート

県立千葉高等学校 蹴球部1年生の皆さんの
オープンリーグ参加レポート

トモフト主催のオープンリーグは県立千葉高校蹴球部1年生の参加が恒例となっています。精神障がいとあまり馴染みが無いかもしれない高校生が、フットサルを通じてトモフト活動に触れ合ってみてそこから感じた事にこそ、ソーシャルインクルージョンの本質があるのかもしれません。

・髙橋 侑暉さん
・青田 和也さん
・石川 慶さん
・大根 周平さん
・長塚 俊太郎さん
・土井 成剛さん
・馬屋原 翔さん
・板倉 史穏さん
・北林 紘亮さん
・鳴海 京佑さん
・鈴木 悠太さん

髙橋 侑暉

活動内容
  初めにチーム分けを行う。そのあとチーム内でフットボールの通常のルール以外に参加者全員が楽しめるようにするための特別なルールを設けた。試合を始める前に両チームの特別なルールの中から良いものを選び試合の中で実践した。

経験してよかったと思うこと
  サッカーを通じて様々な人とコミュニケーションが取れることを知れたことだ。はじめはうまくいくのか不安だったがボールを回しているうちに打ち解けあえた。ルールを一緒に考えたり試合の中で実践したりするので自然と相手ともコミュニケーションが取れた。また特別なルールのおかげで自分も含め試合を行ったすべての人が楽しめたので良かったと思う。

参加者として見た課題
 それぞれのチームで同じようなルールばかり出てきてしまうことだと思う。

課題解決のための方策
 もっと多くの人に参加してもらうことだと思う。なぜなら多くの人が参加することでいろいろな考えが出てくるからだ。多くの人を呼び集めるためにもっと広告するとよいと思う。小学校や中学校などに宣伝して参加してくれれば子供たちは発想力が豊かなのでユニークなルールが作れてより面白くなると思う。

まとめ
 オープンリーグに参加して二つ思ったことがある。一つ目はサッカーというスポーツを通じて様々な人とコミュニケーションが取れるという事だ。オープンリーグでは初対面の人でさえサッカーをするだけですぐに打ち解けあえたからだ。年齢が離れていても体に障害がある人でも簡単にコミュニケーションをとれた。二つ目はサッカーが一番コミュニケーションを取りやすいスポーツだという事だ。なぜなら団体スポーツでありバレーボールとは違い得点の入りにくいスポーツなので一人がミスをしても味方でそれをカバーできるし得点が入り にくいからこそ点を取った時の喜びが大きくそれを共有できるからだ。このようにサッカーは自分以外の人とのかかわりがどのスポーツよりも大切だと思う。オープンリーグで得たことを生かして今後サッカーと向き合っていきた い。


青田 和也

活動内容
 参加者を1チーム6人ほどになるよう振り分け、それぞれのチームで参加者全員が楽しめるルールを考案した。また、自チームと相手チームの考案したルールの中から試合ごとに適用するルールを選び試合をした。

経験してよかったと思うこと
 初対面の方とでもコミュニケーションを取り合いながら、楽しくフットサルをプレーできたこと。

参加者としてみた課題
 考案したルールが具体性にかけるものであったために、試合中戸惑うことがあった点。例えば、「全員が1度はボールに触れてからでないとゴールできない」というルールの場合、ボールに触れることのカウントの仕方が、試合中1度でも触れば良い(試合中1度もリセットされない)のか、前にゴールを決めた後から1度は触れば良い(ゴールするごとにリセットされる)のか、プレーが切れるごとに触れれば良い(プレーごとにリセットされる)のか、という点で戸惑ってしまった。また、そうしたことを意識したために“楽しむ”という目的を忘れてしまった点。

課題解決のための方策
 試合前に行った両チームでのルール決めの際や、試合後のチーム内での反省をした際などに、ルールを具体的なものに改善する。また、細かくルールを決めすぎず、余裕をもってプレーできるようにする。

まとめ
 初めはうまくいかなかったが、試合ごとに試行錯誤を繰り返し、最終的には全員が楽しめるルールを作れたと思う。最後の試合では、楽しくプレーするために考案された、「味方がゴールを決めたら全員で喜ぶ」「味方の良いプレーに気が付いたらお互いに褒め合う」などといったルールを特に定めなかったが、自然と声を掛け合い、良い雰囲気の中で試合が進行し、試合後にもチームのメンバー全員から「楽しかった」という感想を聞くことができた。今回のオープンリーグに参加するにあたり、障がいの有無にかかわらず楽しめるルールを作り、それに則り試合を行う、というものに対し、初めは、つまらなそうだといったマイナスな感情を抱いていたが、実際に参加してみてそのような方々とプレーすることにも、普段部活動などでやっているサッカーとは違った面白さを感じることが出来たため、自身の、障がいを持つ方々に対する考え方が変わった、貴重な経験となった。


石川 慶

活動内容
 当日参加した方々をランダムに振り分け1チーム6~7人で構成されフットサルを行った。女性、子ども、ハンデのある方全員が楽しめるようにルールを作りそれに則り試合をした。

経験してよかったと思うこと
 ルールを決める時や、各試合の振り返りの時に自然と会話が生まれ上手くコミュニケーションが取れた。また、心に病気を抱えている人が参加しているソーシャルフットボールという活動があることを知れた。

参加者としてみた課題
 難しいルールを設定することでルールに縛られてしまい、フットサルを楽しくする為のルールという本来の目的を見失ってしまった試合が何試合かあった。

課題解決のための方策
 「ゴールを入れたら全員で喜ぶ」などの易しいルールにする事で改善をしていった。

まとめ
 今回オープンリーグに参加して学んだことは、ハンデを持つ方に対する考えである。参加をする前はあまり関わりたくない等々マイナスなイメージを抱いていた。しかし、このオープンリーグを通じて僕に積極的に話しかけてくれる人、明るく笑顔が絶えない人など素敵な方々に出会えた。この出会いから僕はハンデを持つ方に対してのイメージがプラスに変わりまた、積極的に関わっていきたいと思う。


大根 周平

活動内容
 チーム分け後、チーム名とキャプテンを決め、ルールを考えた。その後試合の
際にその決めたルールを使うか使わないかを話し合い、それに従って試合を
行った。

経験してよかったと思うこと
 新しいルールを決めてサッカーをするということが初めてだったので、それを
経験できたこと自体が良かった。また試合と試合の間にチームでの交流で心の
病気を患った際の経験などのお話を聞き貴重な体験が出来た。

参加者としてみた課題
 全体的に活動は良く、「楽しむ」という目的に基づけた活動が出来ていたが、
強いて言うなら、どんなルールも積極的に使っていこうという考えをもっと全
面的に出すべきだということだろう。

課題解決のための方策
 たとえちょっとおかしなルールだとしても、みんながなるべく多くのルールを
使おうと心掛けるようにすればよいと思う。

まとめ
 今回このような貴重な体験をさしていただいたスタッフさんやチームメイトの
みなさんに感謝の心でいっぱいだ。そして何よりただ単純に楽しかった。ぜひ
来年も後輩たちに体験してほしい。


長塚 俊太郎

活動内容
 当日初めてあった方々とチームを組みフットサルを行った。女性や子供、障碍のある方に配慮したルールを考え、他チームとすり合わせながら実行した。

経験してよかったと思うこと
 様々な特徴を持った人々とフットサルを通じてつながることができたことで、障碍のある方々と関わりを持って行くことに対するハードルが大きく下がった。また、多くの初対面の方々とコミュニケーションを取ることができ、スポーツの可能性を実感できた。

参加者としてみた課題
 参加者である自分たちでルールを考えるので、具体性に欠けるルールも多く、認識の相違などが生まれ、ゲームの進行に支障をきたすことがあった。試合を進める過程である程度の改善はできていたように思うが、初めから良い、分かりやすいルールが作れていれば改善案もより良いものになると思った。

課題解決のための方策
 初めに、分かり難いルールの例や、言及すると分かりやすい点について注意を促しておくとルール作りしやすいと思う。

まとめ
 今回オープンリーグに参加して感じたことは主に2点ある。
 1点目は障碍者に対する考えの変化だ。参加する前は、障碍者と関わることに対し、大変そうであるなどの消極的印象であったが、今回フットサルを通じてコミュニケーションをとり、共にフットサルをすることで、見方が大きく変わった。障碍の影響で他人に劣るところもあるが、その分秀でているところもあることを実感し、初めの消極的印象から一転、可能性に満ちた人たちなのかもしれないと、関わりを持つことに対して積極的印象へと変化した。
 2点目は、スポーツの持つ力だ。1点目の文に”フットサルを通じて“という言葉があると思うが、フットサルに限らずスポーツの持つ、人と人をつなげる力は計り知れないと思う。自分のチームは初め、皆言葉少なだったが試合を重ねるにつれ、盛んにコミュニケーションが取れるようになっていた。
 今回の経験は、自分の今後に活きる非常に貴重なものとなったと思う。


土井 成剛

活動内容
・全員が楽しめるルール作り ・試合 ・試合の反省 ・片付け

経験してよかったと思うこと
・フットサルを通じて初対面の人たちと仲良くなれたことでスポーツの力に気づけた
・全員の立場を考えてルールを作ったことで周りへの配慮の重要性を実感できた
・勝利にこだわりすぎないことで全員が楽しい時間を共有できたこと

参加者としてみた課題
・女性専用のルールを作る際、男性のみの話し合いで決められた場面が見られた
・名前を呼びあって活動するのが少なかった

課題解決のための方策
・特別なルールを作る際は承諾だけでなく、その人の意見を言ってもらう
・休憩中は積極的なコミュニケーションをとるよう参加者に働きかける

まとめ 
 この経験を通して、スポーツの人と人とを繋ぐ力を強く感じることが出来た。サッカーの得意不得意、障がいの有無、性別にかかわらず、全員が笑顔になった。これは、スポーツを共にする上で助け合いの気持ちや、盛り上がりが自然と生まれるからだと思った。このような機会があればまた参加し、初めての人と楽しい時間を共有してみたい。また、様々な人の立場を理解してみたい。


馬屋原 翔

活動内容
 初めにチーム分けをした後、チームごとに集まって自己紹介やスローガンなどを話し合って交流し、その後「勝ち負けにこだわらず楽しむ」というテーマのもとで試合を行った。

経験してよかったと思うこと
 普段は部活動で一種の競技としてプレーしているが、オープンリーグでは楽しむことを第一に考えてやっていたため、周りにフットサルのことが好きな人しかおらず、とても楽しむことができた。

参加者としてみた課題
 1日限りのチームということで、休憩中や昼休みも積極的にチーム単位で活動できる環境があればもっと楽しくなると思った。

課題解決のための方策
 難しい人がいるかもしれないが、昼食を一緒に食べたりその後少し練習したりなどする。

まとめ
 今回は受動的に参加する形になったが、オープンリーグのような活動が行われているということを知ることができたので、機会があれば自発的に参加してみることが自身の理解にもつながっていくと思った。


板倉 史穏

活動内容
  6~7人のグループに分かれ、最初に自己紹介やチームの目標決めをした。
 その後フットサルを5ゲームやり、昼休みの間やオープンリーグ終了後も有志で 活動することも可能だった。最後には寄せ書きなども行った。

験してよかったと思うこと
 何より周りの参加者の方が上手かったし、協調性もあったのですごい楽しかった。障がいのある方はスポーツをやるのは難しいのではないか?という先入観を持っていたがそんなことはないと気づけたことが良かったと思う。サッカー でも同じだが、声掛けの大切や仲間と協力することの意義を改めて認識することが出来た。

参加者としてみた課題
 「ルールを自分たちで決める」と言った方針だったが、具体性に欠けるものがあったり、そもそもどんなルールを作ればいいのか迷うことがあった。 また、試合前にどのルールを適用するのか決めていたのだが、そこで適用され たルールの認識が徹底できていなかった。

課題解決のための方策
 過去に作ったルールの中で良かったものルール作りの例としてあげ、ルール作りの指針として示せば良いのではないかと思った。 ルールの認識については、適用するルールを決める際に全員集まって話し合いをしたり、決めたあと全員で再確認するなどのことが必要だと思う。

まとめ
 結論としてオープンリーグは楽しかった。 幅広い年齢層の方々とも関わることが出来て、普段は経験することの出来ないことを経験できた。 今回学んだことは、スポーツに障がいの有無は関係ないという事だ。 次やる時は、県千葉だけでなくほかの高校の生徒やソーシャルフットボールをやっている方にもっと参加してもらい、オープンリーグの規模を大きくしてこの楽しさを共有したいなと思った。


北林 紘亮

活動内容
 まず、参加者全員を10チームにランダムに振り分けた。その後チームごとに、障害の有無、男女、年齢の差を超えて全員が楽しめるルール、目標をチームで作った。そして、オリジナルのルールを各試合で反映させてゲームを行った。最後にチーム内の反省をした。

経験してよかったと思うこと
 初対面の方とフットサルを通じ、コミュニケーションがうまれスポーツによって人がつながる力を感じた。また、一般的なルールにとらわれない新しくより良いルールを考えることは大切だと知った。

参加者としてみた課題
 抽象的なルールがいくつかあり、個人の理解度に差があると感じた。また、少し困難なルールが幾つかあり全員が楽しめることの出来ない場面があった。

課題解決のための方策
 具体的だが端的で誰もがわかり易いルール設定を行えるようにする。その為に例示を示しておくべきだと思う。

まとめ
 私は、この経験を通じ障害を持つ方に対しての考えが変わった。参加する前はマイナスなことばかりを考えていたが、ピッチ内、ピッチ外共にとても明るくて一生懸命な姿をみてそんなイメージは良い方向に大きく変わった。それと同時に、スポーツの人をつなげる力は素晴らしいと感じた。悔しさ、興奮、感動などを共有することで、人と人との様々な壁を越え繋がり合うのだと思う。この経験をこれかの生活に生かし機会があればまた参加したいと思う。


鳴海 京佑

活動内容
 参加者をランダムにチーム分けし、試合を行う前には、誰でも平等に楽しめるようなオリジナルルールをチームメンバー・対戦相手と話し合って決めた。また、全試合が終了した後はチーム内で1日の反省を行った。

経験してよかったと思うこと
 試合を成功させるために初対面の方とも積極的にコミュニケーションをとることができた。また、様々な人と交流をする中で、障がいに対する考え方が変わった。

参加者としてみた課題
 今回のオープンリーグでは、自分たちでオリジナルのルールを作った。チームによってはそのルールが具体性に欠けているものだったり、対戦チーム間での認識のずれから試合進行がスムーズに行かなかったりする時もあった。

課題解決のための方策
 ルールをなるべくシンプルにして理解が簡単にできるようにする。

まとめ
 今回のオープンリーグで障がい者へのイメージが変わった。今までは後ろ向きのイメージがあったが、オープンリーグで関わる中で人としての魅力的な部分を知ることができた。今後もこのような活動から様々な人と交流を深めていきたいと思った。


鈴木 悠太

活動内容
 女性やハンディキャップをお持ちの方と一緒にフットサルを半日ほど行った。その中でチームごとで話し合いルールを設けながら活動をした。

経験してよかったと思うこと
 今回のフットサルの試合は勝ち負けを優先させる競技めいたものではなかったため、チーム内でのコミュニケーションを図りながら様々な方と交流をする中で純粋にフットサルを楽しむことができた。

参加者としてみた課題
 各チームで持ち合ったルールを基に、試合度にルールを決めていくのだが、フットサルの競技性を保ちながら、皆が楽しめるようなアトラクティブなルールを考えるのが難しかった点であると感じた。

課題解決のための方策
 話し合いの中で様々な人からの様々な視点から意見を出し合い、より良いルールを決めれるようにした。

まとめ
 今回フットサルを通じて様々な人と交流して全員が楽しめたように感じ、とても良い経験となった。