オープンリ―グ2020レポート

オープンリ―グ2020レポート

2020年7月25日(土)に千葉ポートアリーナで開催した『オープンリーグ2020』は午前の部、午後の部、当日ボランティアや運営陣もあわせて45名ものご参加がありました。

とはいっても参加者の多さがリスクに転じる昨今。そもそもオープンリ―グは交流会という意味合いと、コミュニケーションワークを通じてフットサルの新しい楽しみ方を見つけていくという趣旨がありますが、どちらもコロナ禍の今となってはナイーブなテーマです。それに、人が大勢集まるイベント事ではどうしたってコロナ対策必須です。

ある意味、一番のコロナ対策はイベント開催しないことなのかもしれませんし、実際にトモフトミーティングでも今年のオープンリーグは中止にしようかという声もありました。でも、こういった状況だからこそ、率先してコロナ禍でのフットサル活動の在り方を考えるキッカケを提供することこそがトモフトの役割なのでは、という事での今回の開催となった訳です。

もちろん、コロナ対策も万全の態勢で臨みました。コミュニケーションワークの部分をZOOMを使用してオンライン上で実施したり、午前と午後に分けて参加者を分散したりもその一つです。その他、今後スポーツ系イベントを行う方々の為に今回のコロナ対策を書き記しておきます。

受付時
・受付は最も接触が多いためフェイスガード・手袋着用
・ソーシャルディスタンスの注意
・同意書は可能な限り参加者自身が事前に用意してもらった
・体温測定は通常の腋窩型を用い、使用後アルコール消毒を行う

会場
・館内各所にチェックリストの掲示
・名札はスタッフが記入(ペンの使いまわしを避ける)
・マスク保管用の袋を渡し、そこにもスタッフが名前を記入
・手洗いが密にならないよう、ゲーム終了チームに手洗いのアナウンスをする
・トイレに液体せっけんを置く
・チーム内で手洗いの誘導役を決めておく

また、ゲーム前にウォーミングアップを兼ねた『ソーシャルディスタンスフットサル』をFC VALOR監督のもとで40分かけてじっくり行いました。ひさしぶりにフットサルをプレイする方や初心者もいる中で、この時間はとっても貴重でした。特に、ソーシャルディスタンスを保ちながらプレイする事こそがフットサル上達のコツだという気づきは大きな発見でした。

そしてなにより、今回のコミュニケーションワークのテーマは『with CORONAのフットサルライフを考えよう!』。事前のコミュニケーションワークで話し合ったコロナ禍でフットサルを楽しむための特殊ルールや、ソーシャルディスタンスを保ちながらもチームビルディングを行う工夫を実際に色々と試してみました。最初の方こそ『(飛沫防止の為に)無言でプレー』や『前半はウォーキング』など、無難な特殊ルールが多かったですが、場が温まってくると新たな特殊ルールも生まれてきて、まさにオープンリーグにしかないコート風景でした。

以下、覚えている範囲で、当日実施された特殊ルール概要を挙げていきます。下にいくほどカオスです。!
・無言でプレイでジェスチャーでコミュニケーション
・前半だけウォーキング
・パス5回以上してからシュート
・ペナルティエリア外からのみシュート
・三密避けるためにボール2個
・バリア!ルール
・自陣はフィールドプレイヤー2人だけ
・相手陣地には女性しか入ってはダメ
・女性プレイヤー花道(女性がボール持ったら女性しか奪えない)
・ゴール2つをコート中央に設置
・テーブルサッカー再現ルール(横移動のみ)

どれも三密さける為の特殊ルールで、中にはフットサルとして成り立っていなかったり、逆に密傾向高まってないか?というルールもありましたが、それでいいんです。例えば、特殊ルールのひとつ『「バリア!」と宣言したら2m以上離れてソーシャルディスタンスを保つ』というルールは、バリアしながらドリブルしたらだれも止められないので、バリアは自陣のみ、あるいは5秒間だけにしようか等の対話が生まれてきて、チーム内交流が生まれていきます。そうして微調整された何個かの特殊ルールを組み合わせてみて、そこでまた皆で考えながら一部修正したり追加して……。こういった試行錯誤の過程こそがオープンリーグなんですよね。そしてなにより、フットサルとコミュニケーションを交互に行っていくオープンリーグが円滑に行えるのは、毎回ながら各チームに設置されたファシリテーターのお陰です。感謝!

下の写真は当日結成された即席チームのひとつ、『ドルトムント千葉』の開始前と後のチームホワイトボード。書き込まれた文字量がチーム内コミュニケーションの様子を表しています。




新型コロナウイルスはどうやらまだまだ収束しなそうで、もうしばらくwith CORONAの生活が続きそうです。でも、こういった状況の中、フットサルライフを考えていくことで様々な特殊ルールが生まれました。今回のオープンリーグ開催がコロナと『共に暮らす』フットボールやフットサルライフ、もっといえばこのような状況の中ででも日々の生活を楽しめるきっかけになれると、トモフト運営陣としても嬉しい限りです。

午前の部:皆さんバリアのポーズをしています!

 

午後の部:ゴールがコート中央にあるのは特殊ルールだからなんです。

 

千葉『共に暮らす』フットボール協会
降屋